『あつカマ通信』vol.18

皆さまごきげんよう、ラッキー・リーです。 


 『あつカマ通信』vol.18は、“芸能本史上最強のインタビュアー”吉田豪さんの『ドトウの濃縮インタビュー集 人間コク宝』をご紹介いたします。 


 吉田豪さんと言えば、プロレスファンの私にとっては、かつての『紙のプロレス』誌でおなじみライターさんなのですが、芸能人インタビューでもその名を馳せる方ですね。 


 『あつカマ通信』としては、カルーセル麻紀さんのインタビュー記事が目当てで本書を入手いたしました。

そこで語られるハチャメチャなエピソードはもちろん面白いのですが、麻紀さんは長年ご活躍されておりますので、各方面で既出の話題も多いです。

しかしながら、それを感じさせない吉田豪さんの聞き上手っぷりは、読んでいて唸ってしまうほどです。 


 カルーセル麻紀さんの他にも、ジョニー大倉さん、安倍譲二さん、内田裕也さん、ジョー山中さんら、私の興味をひく方々が沢山登場していますが、中でも、ROLLYさん(私にとっては『すかんち』のローリー寺西さん)のインタビューが目をひきました。 

 ROLLYさんはかつて、ロックミュージカル『THE ROCKY HORROR SHOW』で主演を果たし、『あつカマ通信』でも要注目人物なのですが、その女装初体験は幼少のころ、納屋(!)でこっそり、誰のものか分からないブラジャーとパンティを身に付け、メイクをして鏡の前に立ったと。

その時に、かつてない程の高揚を感じたそうですが、それをばあや(!)に見つかり大騒動に発展したそうです。 


 実は私も、全く同じような経験があります。幸い(?)私は誰にも見つからず、事なきを得ましたが、半世紀近く後にドラァグクイーンになるのですから、初めから女装する運命であったのかもしれません。 

 『外道』や『サンハウス』などの日本のロックが好きな私からすると、ROLLYさんはかなりポップな人、との印象を持っていましたが、このインタビューを読むと、相当な反骨心の持ち主であり、共感するところが多いです。 


 最後に、そんなROLLYさんのお言葉を一つ引用いたします。 

 『サブカルチャーを極めるんならば、サブカルチャーの世界でもアウトサイダーにならなきゃ。』

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