皆さまごきげんよう。ラッキー・リーです。
あつカマ通信 vol.17は、ゲイ雑誌『バディ』2002年3月号をご紹介いたします。
本書の目玉は、何と言っても『全国ドラァグクイーン大図鑑』であります。
今からちょうど20年前のドラァグクイーン総勢90名が、小さなモノクロ写真にプロフィールを添えて、一挙紹介されております。
かなり前から『バディ』ドラァグクイーン大図鑑の情報を掴んでおりましたが、何故だかなかなか入手出来ずにいました。それがつい先だって、あっさりと見つかりまして、あつカマ通信登場と相成った訳ですが、探し物はいつもそんな感じで、気まぐれにやって来てくれるのかもしれませんね。
さて、その『全国ドラァグクイーン大図鑑』です。
わたくし浅学にして、半数以上の方のお名前を存じ上げなかったのですが、現在広くご活躍の有名クイーンさんも含めて、20年前のそのお姿は、令和のドラァグクイーンよりもメイクがケバケバしく、強烈なインパクトがあります。
そして、ライラ・カンパニー『あつカマ資料館』としての注目ポイントは、やはり当地名古屋のクイーンさんですね。
アンジェリカさんや釜愚痴ホモ恵さんの他、Jajaylla show-Fuckyne(ジャジャイラ・シオフキーノ)さん、Doc Kinoko(ドクキノコ)さん、フィメールクイーンのBitche due Decamellon(ビッチー・ド・デカメロン)さんといった、お会いした事の無い名古屋の大先輩達の情報が記録されており、実に貴重な資料でございます。
この方々のお噂はかねがね聞き及んでおりましたが、いつかお会いしてお話を伺ってみたいものです。
そして『バディ』といえば、マーガレットさんやマツコ・デラックスさんなどの有名ドラァグクイーンが編集に携わっていた事が広く知られておりますが、2019年に惜しまれつつも廃刊となりました。
この『全国ドラァグクイーン大図鑑』を担当したのは、現在“女装パフォーマー”の肩書きでご活躍中のブルボンヌさんだそうですが、(おそらく)癖の強いドラァグクイーン90名の顔写真とプロフィールを揃えるだけでも相当に大変だったかと思います。
編集後記でもその旨記しておられますが、そのご苦労が偲ばれる『全国ドラァグクイーン大図鑑』“注意事項”を引用して、この項の終わりといたします。
●ドラァグクイーンの定義は曖昧なため、今回は主にゲイナイトなどのクラブシーンで活躍している方を中心にご紹介しています。
●今回、取材が行き届かず掲載されなかった方にも、素晴らしいドラァグクイーンは大勢いらっしゃいます。
●カタログ企画なので全ての方が均等な面積を割り当てられています。
勢力図に沿った正しい面積は読者の目で感じ取ってみてください。
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