『熊夫人の告白』2005年2月18日第一版第一刷発行
ポット出版
著者 ベアリーヌ・ド・ピンク / 長谷川博史
ドラァグクイーン『ベアリーヌ・ド・ピンク』、ゲイ雑誌『バディ』『G-men』『SM-Z』を創刊した編集者にして、日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス(JaNP+)設立及び理事として、多岐にわたる活動とその功績が広く知られる著者の自叙伝です。
女装詩人を認ずる著者の詩を散りばめて、己が足跡を赤裸々に綴る前半から一転、後半は冷徹なまでに自らの記述を振り返り、自己批判的な解説を展開しています。
しかしながら、著者と一面識もない私(ラッキー)の読後感は温もりに満ちており、ドラァグクイーン関連資料か否かを抜きにして、大変な迫力を持つ読み物でした。
著者は去る、2022年3月7日に逝去されました。
晩年のお写真はとても穏やかな笑顔で、誠の優しさに溢れております。
故人の眠り、安らかなることを願い、筆を措きます。
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